いちご狩りを楽しむために

あまおうのいちご狩りがしてみたいけどどうしたらいい?

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あまおうのいちご狩りがしてみたいけどどうしたらいい?

いちご狩りシーズンになると、皆さんネット検索で最寄りのいちご狩り施設を探しますよね。その情報の中に、栽培していちごの品種が書いてあるを知っていましたか?

いちご狩り施設では、地域やいちご農家さんによって栽培品種が異なることが多いのでこの品種チェックは必ずしておきましょう。

女性や子供たちに、どんないちごの品種を食べたい?と聞けばその多くが「あまおう」が食べたい!と答えるでしょう。甘くておいしいいちごの代表格である「あまおう」は憧れのいちごですよね。

でも、いちご狩りでこの「あまおう」を食べられる地域はほとんどないって知っていましたか?

実は本州で食べることは絶対にできません。

今回のブログでは、

なぜ本州のいちご狩りでは「あまおう」は食べられないのか。

そしてどうしたらいちご狩りで「あまおう」を食べられるのか。

を回答していきたいと思います。

なぜ本州のいちご狩りでは「あまおう」が食べられないのでしょうか?

まずずばり、答えを言っておきましょう。

「あまおう」のいちご狩りをやりたければ福岡県に行くしかない!です。

その答えの理由を知る前に、質問です。みなさん、いちごの品種の多くが特許で守られているのをご存じですか?

特許で守られているという意味は、
●許可なく株を増やして売買してはいけない。
●許可なく栽培してはいけない。
●勝手に品種名を使用してはいけない。

と言ったことなのですが、例えばこの「あまおう」という品種は、福岡県が研究開発した品種であり、福岡県名産の高級ブランドいちごとして登録され大切に守られています。
甘い&丸い&大きい&うまい!の頭文字をとって「あ・ま・お・う」と名付けられたそうですが、このブランド名称は商標で守られていますし、栽培する苗も特許などでで守られているんです。

私も知らなかったですが、正式には「博多あまおう」がブランド名らしいです。

写真引用:JA全農ふくれんHP

ですから福岡県以外の県では勝手に「あまおう」の栽培をすることはできないのです。

「あまおう」は福岡県の特定の農家だけが栽培をゆるされているいちご品種なのです。

本州の方に住んでいる皆さんは、いちご狩りであまおうをおなか一杯たべてみたーい!って思っているかと思いますが、あまおうは福岡県でしか栽培できないため、福岡県までいかないといちご狩りであまおうを食べることはできないということお分かりいただけましたね。

当然あまおうの苗も売っていません

当然、園芸店やホームセンターにいって「あまおうの苗」を買おうとしても取り扱っていません。
「とちおとめ」や「女峰」、「さがほのか」など沢山のいちごの品種が売り出されていますが、「あまおう」は絶対にありません。

福岡のホームセンターに行けばあるのかな?
たぶん取り扱っていなくて、栽培許可を得たいちご農家さんしか手に入らないのではないかと思います。

それでも「あまおう」の苗が無許可で持ち出されるので対策が取られました

以前から、「あまおう」の苗だけでなく多くの日本固有の栽培品種が海外に違法に持ち出され、海外で栽培されてしまう(特に韓国)ことが問題になっていました。シャインマスカットなどもその代表格です。


そこで、そのような「種苗の特許」を守るため、新しく種苗法が改正されたことがニュースに出ていましたので、転記しておきますね。

「あまおう」海外へ持ち出し禁止 改正種苗法施行で対象品種発表
4/9(金) 8:30配信 共同通信
農林水産省は9日、国内で開発されたブランド果実などの種や苗木を海外へ不正に持
ち出すことを禁じた改正種苗法が今月施行されたのに伴い、持ち出し禁止などになる1975品種を発表した。
北海道のブランド米「ゆめぴりか」、福岡県のイチゴ「あまおう」のほか、高級ブドウ「シャインマスカット」などが対象で、海外流出の抑止を図る。
対象品種の発表は改正法が2021年4月1日に施行されてから初めて。農業・食品産業技術総合研究機構や42道府県が登録しているコメや果実が中心で、ナシの「秋甘泉」(鳥取県)なども含む登録品種が1702、出願中が273。今後は民間企業の登録品種も順次追加する。

海外の人が違法に持ち帰るだけでなく、日本の業者が違法と知りながらお金儲けのために販売するケースもあり、国の利益を私利私欲のために損なう行為は本当にやめて欲しいですね。
その品種を開発するのに何年も苦労を重ね、お金もかけてきたものを、何の対価も払わずさっと奪い去って勝手に使いお金儲けするなんて許せません。

まとめ

あまおうが特許に守られて、その品種が大切に取り扱われているからこそ、安定した品質と価値を提供してくれていることがご理解いただけましたか。

多少高くても、我慢しなくてはいけませんね。
それが、結局はいちご農家だけでなく、日本の農業を守ることにもつながるのですから。

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