はちみつには色々な果樹の花の種類がありますよね。
みかんの花はちみつ、りんごの花はちみつ、びわの花はちみつ・・。
でもいちごの花のハチミツってあるのでしょうか。
あんなに甘い果物(分類の仕方次第では野菜)であるいちごですから、蜜が取れたらきっといちご味のとてもおいしいハチミツなんだろうなって思います。
「あまおういちごはちみつ」なんてあったら絶対食べてみたいですよね。
では、実際に「いちごの花のはちみつ」ってあるのでしょうか?
いちごのビニールハウスでは、ミツバチは花粉の受粉媒介者「ポリネーター」として大活躍です。
確かにいちごを栽培しているビニールハウスでは、ミツバチたちが一生懸命いちごの花から花え飛び回っています。足には黄色い花粉をつけているので、働きバチとして立派に仕事を果たしているように見えます。
でもそれは、ポリネーターとしての役割を果たしてくれているだけで、本来のはちみつを集める仕事を果たせているかは別問題です。
調べてみると、いちごの花にはほとんど蜜はなく、花粉が少しだけ取れる程度らしいです。
ですから、残念ながら「いちごの花のはちみつ」は存在しません。
まあ、いちご自体が甘いんですから、更にはちみつまでとはちょっと虫が良すぎますね。
人間に飼われている可哀想なみつばち
では、いちごハウスのみつばちたちは、いちごの花から花へと飛び回り一生懸命何を集めているんでしょう。
それは、やはりほとんどない花粉やごくごく微量(ほとんどないに等しい)の蜜を求めて飛び回っているんです。
それでも、彼女たちが生きていくには全く足りません。それだけなら巣全体が餓死してしまいます。
実は、いちごハウスのみつばちには、人間が餌を与えているんです。
まさに家畜たる所以ですね。
でもあまり餌を与えすぎると、それで満足して飛び回らなくなったり、餌が少なすぎると餓死したりと適量が難しいようですよ。
いちごとはちみつはあまり相性が良くないのかな?
「りんごとはちみつ」「レモンとはちみつ」などはよくある組み合わせで、様々な組み合わせ料理もありますね。
でも、あんなに人気の「いちご」なのに、はちみつと組み合わせた食べ物はほとんど聞いたことがありません。
相性が悪いのでしょうか?いちご自体が甘いところに、それ以上甘いはちみつを合わせたら、いちごの甘さが薄れてしまいそうなので、この組み合わせは避けられているのではないかと思います。
それでも、調べてみれば相性の良いはちみつもあるようでした。
京都にあるはちみつ専門店は、いちごと相性の良いはちみつをHPで提案し販売されていたのでご紹介しておきましょう。
ここが紹介している「いちごとマリアージュ」するハチミツの一つがこれです。
ちょっとミルクっぽい感じだからいちごと合うのかもしれませんね。